ファイルを知る、使いこなす。
.h5ad

AnnDataデータセット

データ分析・科学

H5ADはAnnDataがHDF5へ保存する形式です。単一細胞解析等で使う行列Xと、obs・var等の注釈をまとめます。単なる表や学習済みモデルではなく、疎行列、補助行列や解析情報を含むため、構造を確認してから利用します。

主な用途
行列と観測・変数の注釈を一緒に保存
中身の種類
バイナリデータ
目次・よくある質問・根拠資料を見る

内容の最終確認: · 編集:Kai

開き方・操作手順

使っている環境や目的の項目を開いて、手順を確認してください。

AnnData / Scanpy等の対応環境

原本を残し、対応アプリで内容を確認する方法です。

  1. 対応版のAnnDataでコピーを読み込みます。
  2. shape、obs・varの件数と行列の型を確認します。
  3. メモリー条件を確認し、必要ならbacked読込等の対応機能を使います。
受け取ったファイルの条件を調べる

必要な付属ファイルや設定を、開く前に確認します。

  1. 作成版と必要な依存パッケージを確認します。
  2. X、layers、rawの意味と前処理の履歴を確認します。
  3. 観測ID、遺伝子等の変数IDと注釈の対応を確認します。

操作名・対応状況はアプリ・OS・版によって異なります。変更する前に原本を残してください。

開けないとき:症状から確認

  • メモリー不足:疎行列を不用意に密行列へ変換しません。
  • 読込でencodingエラー:作成側と読込側のAnnData版を確認します。
  • rawが元カウントでない:名称だけで値の意味を決めず作成手順を確認します。
  • IDが重複:obs_namesやvar_namesの一意性と解析の前提を確認します。

H5AD → 選択した表・行列

  1. 必要な行列と注釈を選び、軸IDを付けて別々の表等へ書き出します。
  2. shape、軸ID、データの尺度、注釈と出力対象を確認します。

CSV等の単一表ではlayers、埋め込み、グラフやメタ情報を全部保持できません。

値の意味を作成元へ確認

Xが生カウント、正規化値、対数変換値のどれかは拡張子で分かりません。データの出所、前処理と注釈を記録し、比較するデータ同士の尺度をそろえます。

この手順の根拠:scverse / AnnData · anndata.io.read_h5ad / scverse / AnnData · On-disk format specification

具体例:受け渡し前にここを確認

例:発現表をCSVへ出す前に、使うlayerと行列の向きを確認し、細胞IDと遺伝子IDを付けて数件の値を元データと照合します。

この手順の根拠:scverse / AnnData · anndata.io.read_h5ad / scverse / AnnData · On-disk format specification

関連形式との違い

関連形式との違い
形式・方法用途と引き継ぐ情報
.h5ad行列と観測・変数の注釈を一緒に保存
H5 / CSVH5は広い用途のHDF5、CSVは表で、AnnDataの構造や意味とは別です。
H5AD → 選択した表・行列CSV等の単一表ではlayers、埋め込み、グラフやメタ情報を全部保持できません。

取り扱いと安全性

試料や個体に関する機密・個人情報が注釈へ含まれる場合があります。共有対象の列を確認します。

よくある質問

H5ADはH5へ改名すれば何でも読める?

HDF5構造でもAnnData固有の符号化と意味の理解が必要です。

rawは必ず未加工データ?

作成者が何を保存したかによります。解析記録で確認します。

CSV1個で解析状態を全部移せる?

補助行列、グラフ、注釈等が別構造にあるため、必要な情報を個別に決めます。

形式の基本情報:正式名称・MIME type・管理団体
名称
AnnData Dataset
管理・仕様
scverse / AnnData
MIME type
用途・配信元の指定を確認してください。拡張子だけでMIME typeは確定できません。

公式・一次情報

  • ソフトウェア公式anndata.io.read_h5ad

    H5ADの読込とbackedモードの制約。

    scverse / AnnData · リンク確認:
  • ソフトウェア公式On-disk format specification

    AnnDataの行列、注釈、疎行列の保存構造。

    scverse / AnnData · リンク確認: